ITに関心を持つようになったのは、大学の時、IT企業に就職した友人から、パソコンやインターネットの将来性を話してもらったことがきっかけでした。
「これからITは誰にとってもなくてはならないツールとなる。」と、衝撃を受けました。興味を持ったら何でも熱中する私はすぐに、ITを学んで技術も体得するために、関連書籍を沢山購入したり、パソコンを自作したりと、独学で勉強していきました。
早くIT業界での仕事がしたくてたまらなくなり、派遣会社に登録。まだ大学生だった私がIT会社のヘルプデスクの仕事に採用してもらえたのは今思えば奇跡だったと思います。週5日、毎日8時間業務でみっちりと仕事をし、仕事がない2日は大学で経営やマーケティングの勉強をしました。
仕事を通して自分の技術の無さを思い知り、昼休みも帰りの電車の中や深夜も必死に勉強し、ほぼ休みなく仕事と大学に行く生活を1年間続けました。
それでももっとITの専門知識を身につけたいと思い、コンピュータネットワークの専門的な技術を勉強できる、ネットワーク技術者養成コースの夜間学校へ通うことを決めました。大よそ100万円の授業料は学生だった私には高額でしたが、ITの技術を学びたい一心で申し込みました。
私の出身地である神奈川県座間市は米軍キャンプがある関係で外国人が多く、近所の外国人と友達になったことがきっかけで、子どもの頃から海外に興味がありました。中学の頃には漠然とですが、将来は絶対に海外へ行きたい、と思っていました。
その思いが再燃したのが、大学と夜間学校を卒業し、IT機器レンタル会社で技術営業として働いていた時、東南アジアで生き生きと仕事をしている人達のインタビューを見た時でした。まずは海外に行ってみようと、25歳の時、英語圏で多国籍な企業が進出していて、IT環境も進んでいるシンガポールに一人で訪れました。1週間程の滞在でしたが、日本に帰国した時には、既に私の心はシンガポールに移住をすると決めていました。
26歳で単身シンガポールに移住し、企業向けのERPシステムやシステム開発を得意としているIT会社に就職をしましたが、仕事を始めて約2年経った頃から、会社の方針も含め、顧客へのサポート体制に疑問を感じるようになりました。何の為にお客様にサービスを提供しているのか、ITサービスを通して純粋にもっとお客さんに喜んでもらいたい。
海外でも日本でも経験を持った日本人の自分が主体となって親身になった対応やサービスが展開できればさらに良いITサポートが可能なのではないか、という考えに至り、きめ細かで分かりやすいお客様に喜んで頂けるITサポートを実現するため、2007年についにカワテックを立ち上げました。
カワテックを立ち上げてからは、お客様の声をきちんと聞くこと、最後までフォローをし続けること、日本語でわかりやすく説明することをずっと大切に、日本を離れ、海外で暮らすお客様に、日本にいるように快適に過ごしていただけるよう、取り組み続けています。
『きめ細やかさ』を大切にしたITサポートは、日系企業様から高い評価をいただき、多くの支持をいただく結果につながっています。
進化し続けるITインフラの中で、お客様に満足いただけるサービスをご提供するには、私たちも新しい知識・技術へアップデートし続けることが不可欠と考え、常に新しい知識・技術をキャッチし続け、お客様のリクエストに応えられるようにしています。
2007年にシンガポール、2015年にマレーシアと、事業を拡大してきていますが、事業の展開スピードはゆっくりで、何よりもお客様との信頼関係をつくることを第一優先に考えています。
私たちが行うITサポートは200以上の項目からなり、地道な作業も多いですが、信頼関係は小さなことの積み重ねからなります。ちょっとした気遣いや、細部へのこだわりの積み重ねが信頼関係につながり、また、信頼関係があるからお客様が話しやすい環境ができ、喜んでもらえるITサポートを届けることができます。
私たちは丁寧なITサポート体制を維持しながら、お客様との信頼関係を大切に、成長し続けてまいります。